会津若松市本町に住む佐々木老人とはひょんな事で知り合い、度々お宅を伺っては老人の思い出話などを聞くようになった。
話の多くは狐狸妖怪の類に関する物である。
昔は自然界と人間の生活圏との境が、今よりもずっとずっと人間界寄りにあり、その曖昧で混沌とした世界観を受け入れざるを得ない生活を送っていたが、それを苦とは思わず、かえって現代とは違った価値観を持っていた事で、精神面に於いては現代よりはるかに豊かな日常を送っていた事がうかがえた。
昔は自然界と人間の生活圏との境が、今よりもずっとずっと人間界寄りにあり、その曖昧で混沌とした世界観を受け入れざるを得ない生活を送っていたが、それを苦とは思わず、かえって現代とは違った価値観を持っていた事で、精神面に於いては現代よりはるかに豊かな日常を送っていた事がうかがえた。
佐々木老人に淹れてもらった茶を啜りながら聞いた、ほんの少し昔の日本人の心や暮らしぶり、そして本町の町並みなどの事を、『会津本町 茶飲み話【あいづほんまち ちゃのみばなし】』として記す事にする。
0 件のコメント:
コメントを投稿